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自機語り
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光ラハ
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2024年7月3日
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【黄金のレガシー パッチ7.0 無事終了!】
※本編ネタバレ注意! 気になる人はプレイ後に呼んでね
#つぶやき
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黄金のレガシー、メインが終了し、ボケっとしている間もなくメンター資格を再取得するためにレベリングに勤しんでいる私です。
今後は零式だの何だので怒涛の日々を過ごすことになるので、忘れないうちにこの興奮というか感想というか自機語りというかをどばっと書いていこうと思います。
最初に言っておくと、これはあくまで私個人の単なる感想であり、他の方の意見とかと異なる物が多いかと思いますのでどうか「こう感じたヤツもいる」ってことで見てもらえたらありがたく思います。
それでは…
まずはじめに、黄金のレガシー
すっごく面白かったです!
新生から暁月までのハイデリンとゾディアークを巡る物語が終わり、心機一転新しい仲間も加え、別の切り口で「正義」と「正義」のぶつかり合いを描くって感じの、胸がアツくなる話でした。
今回はメインのライターさんも変わったということで、随所に過去担当されたシナリオの片鱗を感じたような気がします。
親子や兄妹、はたまたそんな血縁に縛られない人同士の「絆」をガンガン押してくる感じの、いい意味で勢いある少年漫画みたいな流れ
けどそんな友情・努力・勝利に留まらない人間の醜い部分とか、劣等感とか、エグい血生臭さもズバッと入れてくる容赦の無さ、それら全部が個人的には良かったです。
今までのシナリオのしっとりじわじわ進んでいく感じとは異なる勢いがありましたね。
あと新登場のキャラが既存NPCに負けないようしっかりキャラを立てにきてる、なんかやたら小物感のある煽りを入れてくるキャラが濃い重役とかも既視感が…笑
今までのシナリオが評判良かった分、今回のライターさんは精神的にも大変だったんだと思いますが、私はとても気に入ってます。
ライターさんが変わればこんなにも雰囲気が変わるんですね。
よくここまで描ききってくれたというか、とっても楽しめましたありがとう!と、一人のプレイヤー視点ではありますが拍手を送りたいです。
次にちまちまかいつまんでこの物語で面白い思ったところを書いてみようと思います。大雑把に言うとこんな感じ
1.ヒカセンのポジションが大変新鮮
2.NPCの活躍の割り振りが潔い
3.前半と後半のテーマの畳み掛け方が好き
4.うちの子が最高に最高なので最高のゲーム(蛇足萌え語り)
順番に書いていきます。
…あ、ちなみに、私のプレイスタンスなのですが、私は自キャラを自分の分身というよりは一人のキャラクターとしてがっつりキャラクター性を勝手に持たせてエオルゼアを遊んでいます。
フォロワーさんの言葉を借りるなら、「二人羽織」とか…もしくは「映画監督」というのが近いです。
私というプレイヤーが裏でメガホンを片手に自キャラに指示を出してその通りに動いてもらいつつ、それを同時進行で視聴者として映画館で見ているような感覚。
それを踏まえたうえで感想を書いていきます。
はじめにまず、1番目…ヒカセンのポジションについてです。
吉Pが以前どっかのタイミングで「今まで描いていた物語と比較した時に、FF14的に結局伝えたいテーマと言うか、「大事なこと」っていうのは結局変わっていない」みたいなニュアンスのことを(ちょっと違うかも)言ってた気がするんですが、それをぼんやり記憶していることを前提でいうと、端的に言えばその言葉の通り、今回の話が特段テーマ性が斬新だとか今までにない新しい話だとかそういうことは正直私もいうつもりはありません。
うちの子であるヒカセンが活躍する物語が、切り口を変えて描かれているに過ぎない…ただ、そこに新しいキャラやフィールドがあることで、新たな一面というか、また違った見え方で楽しめる。そこに面白さを感じられるかどうかなのかなと思います。
ヒカセンは暁月までの間にエオルゼアひいては時代を遥かに遡ったうえでアーテリス全土を巡る旅をして
そこで世界の仕組みや古代から引き継がれてきた想いを受け取り、仲間とともに成長(というべきなのかはあれですが)してきました。
今回、ヒカセンはそんな今までの活躍の噂から腕を買われて新大陸の王権争いの一派に混じって補助役を引き受けた形になるので、特に序盤から中盤にかけては「保護者」というか、世界をこれから知ろうとする若者を後ろから見守ってるようなポジションとして描かれているような印象が感じられました。どう見てもヒカセン自身の成長じゃないんですそもそもが。
成長が著しい主人公ポジって言われてたのって今までもアルフィノやアリゼーだったりするし。
だもんで今回は更に、ゾディハイを巡る物語を経たこともあり、ますますヒカセンは「あの人なら平気だよ」「まぁあの人ならね」みたいな最強人間の地位を確立し、見届人っぽいポジションに収まっている。
それが想像しやすい…もしくはそういう見え方になるように印象操作されているような感じでした。
私の自機は年齢層が高くない(27くらい?)兄ちゃん系オスッテなのですが、それゆえに割と主観入ってるかも知れないんですけど…
だいぶ高い頻度で
「後方彼氏面」
だったので、それが新鮮で面白かったですね。
同時に、ヒカセンのポジションに繋がる形でNPCにも触れていきますが
この物語はウクラマトやコーナなんかの新規参戦組が成長枠としてわかりやすく据えられてるため、ヒカセンだけでなくクルル以外の他の暁NPCも見守りポジ寄りに描かれているように思えました。
いわばメインで関わる新登場キャラクター…例えばウクラマトやコーナ、エレンヴィル、そしてクルルなんかが好きになれるかどうかでだいぶ受け取る印象が違う気もします。
私はバクージャジャが没落してきてからの流れが個人的に刺さりましたね。
チョづいてた奴がどん底に落ちて這い上がるような構図は某TOAで散々刺さって過ごして大人になった身としては結構好きな展開でした。敵で終わらせるには勿体無いキャラの立ち方でしたしね。
ちょっと脱線しますが、やたらとウクラマトが「ねこちゃん」「メスネコちゃん」って煽られてましたが、うちの子もミコッテ♂なのでネコちゃんって言われてるのを見るのは多分むっとなってたと思いますw
最近だとシェーダーとフォレスターがやってそうな煽り合戦みたいな創作話がXとかで回ってきたりしましたが、こういう、種族間の煽りの描写好きですね。
誰だって体格が小さいとか猫耳あるとかそういうので「かわいい」って言われることに好意的とは限らないよねって思っている方なので、「ネコちゃん」を煽りとして使ってくれたことで、この世界に種族の見た目を煽りに使う概念があるって解釈が深まったのは良かったです。
そして二つ目・・・NPCの役割についてでしょうか
言ってしまえば今回の物語は繋がりがあるとはいえ前半と後半でガラッと景色が変わるんですけど
ゆえに既存NPCが活躍するパートが明確に分かれている感じがしましたね。
前半全く出番のない居残り組が後半になって一気に話に入ってくる感じは思い切ったなと思いました。
推しが全然出てこないとモチベが上がらない・・・って人には思うところもあるのかもしれませんが、私はこう、適材適所というか物語的に変にしゃしゃらせるよりは要所でしっかり活躍してくれるような出方をしてくれた方が、言い方はアレですが過去の人気にあやかって無駄に登場シーン増やそうみたいな感じにならなくて良かったと思います。
特にグ・ラハに付いてなんかは分かりやすいですよね。だって彼は以前水晶公として多少なりとも為政者の経験があるわけなので、そういう経験がある彼が王位継承争いの場に参加なんて助っ人で参戦したら、それこそ口だそうが出さまいがキャラ解釈的に荒れそうというか…w
なので、まぁラハを引っ込めたのは正しい判断だったかも知れないですね。
あと、王位継承の儀パートって、「人は対話で分かり会える(序盤~中盤)、でも稀にそうじゃないときもある(中盤~終盤)、そういう時は悲しいけど殴り合って進むしかない(終盤~ラスト)」っていう話の最初の部分なわけなのですが
最終的に黄金のラストの流れに持っていきたいというプロセスを考えると、前半はあくまでウクラマト達のフレッシュさとかを表現するところに重きをおいてる手前、ちょっと全体的にあっさり味な気もしましたね。
王位継承争いというと本来ならもっと支持者やら従者同士やらで揉めたりドロドロした話になりがちな気がするので、個人的にはサンクレッドやウリエンジェ陣営と決闘でもするんじゃないかとか思ってたくらいなので、だいぶテーマを絞ったなと言う感じがしました。
個人的に身内のドロドロ話大好物なので、全然王位継承争いの骨肉の争いにみたいな話でずっと進めてくれても良かった気がするけど、まぁそれだけじゃきっとダレるし、そもこの物語は剣と魔法のファンタジー世界であり、舞台は統合されて百年も満たない他民族国家だし、そもそもの前王は基本的に対話によって和平築いて地道に統治してきたわけなので、現代社会の政治の尺度では語れない感はあるから、言い方は雑ですが伝えたいテーマ的にはこのくらいの温度感で良かったんだろうなと。
また脱線してしまいましたね。
そんなこんないいつつ、新しいキャラを明確に際立たせるシーンとかがガンガンあったので世界観の広がりという意味では「たすかるぅ」という気がしているので充分満足です。
特に私はエレンヴィルが気になってたので、彼をがっつり掘り下げてくれたのは物凄く僥倖って感じです。
ヴィエラ族って長寿命っていう設定がありますが、エレンヴィルは設定資料的曰くまだ若いので、これから先他者の死を経験する機会が増えるんだろうなとか勝手に妄想していたので
まさかその先駆けになるエピソードが黄金で早速来るほど掘り下げられるとは思ってなかったのでかわいそうだとは思いつつ嬉しくて両手叩いてしまいました。
というか後半に行く際の荒野のエレンヴィルとの二人旅って、今まではなんだかんだ「単にウクラマトの付き添いで来た」みたいな立ち位置を貫いていた彼が、ラストのリビング・メモリーでの流れの際にアウェイになるのを予防する目的もあって、彼との接点というか絡みを増やして感情移入を誘うための導入だったのかなって感じで受け取ってます。
3つめ・・・テーマの畳みかけ方について
黄金のストーリー、さっきも若干書きましたが伝えたいことは今までとさほど変わらず、けど方向性を変えて伝えようとしてる感はしています。
それから、導入でも散々単語として出ている「継承」、これも大きいテーマでしょう。親から子、年長者から若者、旧世代から新世代、死者から生者、そんな対比関係を何度も何度も畳み掛けて、「想いを受け継いでいく」というメッセージを強く固めているというか…次世代に向けたメッセージもそうですし、スタッフが徐々に若手の方に切り替わりつつある過渡期の状態である現在を暗喩しているような感じもしますね。
そして王位継承で散々やった「対話による融和」を土台に置いたうえでの後半への持っていき方
肉体はいつか終わりを迎えても、誰かの記憶に刻まれている限り、命は永久(とわ)に継承されていく……。
ヨカフイ族の死生観の話でありましたが
他人に記憶されていればその人の死はほんとうの意味での死にならない、つまりは誰の記憶にも残らなくなった時こそが完全なる死、っていうのは素直に受け取る上ではシンプルに素敵な考え方だと思いました。
それをわざわざ物語の中で前面に出してるからこそ、ソリューション・ナインで魂が残機みたいに扱われて、挙げ句死んだらみんなの記憶から機械によって強制削除されちゃうっていう流れはぞわわってなって、演出的な誘導としては面白いと思いました。
正直、暁月までのくだりで
「話せば分かる…とは限らない」
ってのは流れ的に分かりきっているので、
散々そういう、「話せばわかる」ジャブを入れたうえで最終的には対話じゃ解決できないスケールの話持ってきてるのがこう、執拗に段階を踏んでますね。
正直初見は無農薬手作り野菜の煮物食べてたと思ったら突然最先端の技術使って作った宇宙食フルコースが出てきたくらい世界観変わっちゃって「WHAT?」って感じだったんですが、
なんかこう、逆にあまりにも次元が違う環境の存在が出てきたからこそ、対話でどうにかなる問題じゃねぇ!という感じがしたというか、過去のPLLでヒュトロダエウスの価値観を「あの人怖いよ」と言っていた吉Pの切り抜きを思い出します。
きちんと会話も出来て穏やかに関われているのにそこには圧倒的な価値観のズレがある…漠然とした不安を煽る感じが伝わってきました。
しかも、人はどうすると「死」を迎えるのかという定義に対し、「記憶が残っていれば本来の死ではない」って言ってることは同じなのに、そこに圧倒的な技術力でもって永久人という形体を作り出せてしまったことによって、スフェーン達アレクサンドリアの人とウクラマト・アリゼーの価値観は真っ向対立している。
その似て非なる者っぽい感じがとてもおもしろいと思いました。
ラハがゴンドラの上でヒカセンに問うていた、
「こういう場所があったら、オレはどうしたかな……。あんたは……ここで何も失わない日々を過ごす自分を、想像できるか?」
という台詞、だいぶ考えさせられましたね。
憧れの英雄が一回霊災の犠牲になったことをきっかけに、生きている未来(=希望)を作りつつ、想いを未来に託すために技術の粋を集めて次元と時間をぶっ飛んで百年近く忍耐の時を過ごしてる人にそれ言われると結構笑えない気もしますがね。
あと君、ソウルサイフォン作って魂の運搬とかいう技術も手出してるし、知識としてだいぶ興味あるんじゃないかとは思うw
まぁ今の次元のラハなら倫理観がこっち寄りなのであれですが、生まれてからずっとエレクトロープの文明にかぶれた環境で生きてきたなら…余裕で研究してる気もしますね。
私達プレイヤーとか、ウクラマト・アリゼーとかがソリュナイの人たちの価値観に漠然と嫌悪感を抱くのは、今まで「魂を保存しておく」なんてとんでも技術が想像すらつかない環境にいたからで
それが実現できちゃう高度文明の環境で生きる人達とは相容れないのは当然といえば当然だろうなとは思います。
そして…4番目なんですが
結局、難しいこと色々ぐだぐだ書いたんですけど
正直、はっきり言って…うちの子の歩みの1ページが一つ増えて、しかも表情がこれまでより格段に個性が感じられる表情になったって時点でだいぶ加点している状態ではあります。
グラフィックアップデートで肌の質感とか、影の滑らかさとかが上がるだけでこんなにも露骨に自分のテンションが違うんだと驚いています。
グルージャジャとの一騎打ちイベントは本当に激アツでしたね、暁月ラストのゼノス戦ほど切羽詰まってはいないにせよ、力を最大限に出して戦えるってのはうちの子的に相当アドレナリンが出ると思います。
こと自キャラ周りに関して黄金で「おっ」てなった演出面のポイントは2つ
1つは「NPCやモブがボイス無し会話シーンでうちの子の名前をめちゃくちゃ呼んでくれる」こと。
漆黒までは冒険者とか、英雄さんとか、二人称とかとにかく当たり障りなく呼ばれている印象が強かったんですが、がっつりファーストネームが呼ばれているの超にっこりしました。
限界サークルの自キャラ創作人間の琴線ゆるゆるなんでほんと自分でも引くほどそこがポイント高い…。
2つは「カメラワークがキャラにフォーカスを当ててる頻度が増えた」こと
自キャラに限った話ではなく、何かに対して反応してたり言葉を喋ってるキャラにカメラが寄って表情をよく見えるようにしてくれているのが今までより顕著な気がしました。
理路整然と叙述するというか、全体を少し引いてはっきり映すようなカメラワークをしてた今までに対し、今回は割と感情に訴えるというか、表情をきちんと見せようという意識的なものを感じた気が勝手にしています。
「このキャラは今何を考えているのかな」と想像させる余地というか、そういう試み?みたいなものから、ひいては自分の癖(へき)やらが開拓できたような気がして、うずうずしています。
前述の通り物語本編で後方彼氏面してるのもそうです、過去の旅があった故と思えば「そうだねぇ、君もうその辺の壁超えてるもんね」と自キャラがたどった人生を感じてにっこりしてしまいました。
何となくですが、表情がきもち豊かめに表現されているせいか、ヒカセンの「冒険者」としての一面を少し気持ち強めに出しているというか、自我をイメージしやすかった気がしますね。
今まではニュートラルというかあんまりどっちつかずな選択肢とかが多かった印象なんですが
自キャラにキャラクター性を強く持たせてるタイプの人間としてはにっこりできる選択肢がちらほら出てきていました。
エレンヴィルとぶらり二人旅する時なんて「今まで自機が見せてなかったやんちゃな一面がエレンヴィルと二人な時に出てきてるゥ〜〜やばみ〜〜助けてーーー!」と大の字で叫び散らかしてました。
まじで死にそうでした。
うちの子、暁以外の相手だとあんな風になるんだ・・・そんなのもありなのかよしよし、みたいな、ほんとエレンヴィル良いですね今回一番株が上がったキャラです正直。
しかも比較的見守りポジ側かと思いきや新キャラとしてちゃんと彼らを見ながら自分も苦悩や成長をしてる・・・ウクラマトやコーナ同様ヒカセンへの株が上がって、言い方あれですけど完全に落ちてますよね。
君もヒカセン大好き友の会(主にアリゼーとグ・ラハ)に入るかい?
また脱線してしまいましたね。すいません。
総括…
はっきり言って、この話は人を選ぶと思います。もっというと、言い方は悪いですがウクラマトが好きになれない人はこのシナリオだいぶきついかも知れないですね。うん。ほとんどウクラマトが一緒にいるし。
私は彼女好きですよ、人は基本的に自分がこうだと思ったらその正義に従って他人の話聞かないですからね。
相手の言動には理由があって、それを知って歩み寄ろうとする意識があるかないかってのは、自分を変えられるのは自分しかいない世の中で大事なことに思えるので、例え仲悪かった相手ですら「話を聞く」ことが出来るってのはこのキャラの大事なアイデンティティなのかなと思います。
(それで解決するかは別として)
それに正直これは今までのような「あなたのヒカセンが主人公の物語」じゃないんですよね。
今までのヒカセン(=英雄)の構図から外れ、世界を知らない未熟な若者をしつこいくらいわかりやすく主軸に据えて、ヒカセンたちが経た旅で経験したあらゆる教訓とかそういうものを、ひたすら方向性を変えて別のキャラへぶつけている。
本来のRPGとかだったらまずない構図ですよね。既に操作キャラ再度が成熟・完成しているような状態って。
ヒカセンはとにかく見守っている立場…だから苦悩したりしてるキャラたちを差し置いて、さも「世界ってそういうもんだよ、仕方ないよ」みたいな感じでずるずる新規参入キャラを苦難の道に引っ張っていくような感じすらしますね。
特に、リビング・メモリーで各エリアをシャットダウンしてる時、ストーリーの流れとは言えヒカセンではなく周りのキャラ達が手を下しているところとか…今までなら全部ヒカセンでしたもんねあの担当。
正直今回もうちのこが全部下手人してよかったと思ったけど、前述の通りヒカセンの今回の立ち位置というか、コンセプト的には違うんだろうな。
でもなんだかんだでラスボス戦で最後のシャットダウンしてるのはヒカセンで、最終的に一番格好いいのはうちの子…という美味しいところを頂いたので何も言うことないです。
こういうのってそのプレイヤーが社会人なのかとか親なのかとか、リアルの境遇や立場なんかでも印象的な部分や受け取り方が変わるのかも?
難しい部分を抜きに彼らの成長の部分に注視して「がんばれ」と応援できるか、それとも細かい部分に目を向けて「いやいや強引すぎ、そんな簡単じゃないっしょ」とツッコミを入れがちになるかでもこのゲームの評価は多少変わるのかも…?しらんけど。
コレ書いてる間にもXのおすすめ欄とかで色々な話をちらっと目にしましたが、大体のマイナス意見を言ってる人って過去からいる暁のメンバーのシナリオ上の言動について物申してる人が多い印象ですね。
それか過去のシナリオの伝えたいことに砂かけてるとか。
まぁ当然みんな思い入れありますもんね。キャラごとの解釈とか。
それだけ過去の物語・キャラに真剣に向き合っているんだなぁと感心しました。
けど、私は解釈って人それぞれ微妙に違うもんだと思っているし、「このキャラは絶対にこう」って他人に押し付けられるものじゃないと思っていて…
私にとって最も重要なのはあくまでうちの子が未来に向かって進んでいく話を楽しむことだったのもあり
物語の流れやキャラの扱い方はある程度許容しているというか、時代は変わるし、どう転んでも受け入れるつもりでいたからあんまり気になってなかったんですよね。
なるほどと思う話も、あまりに強火すぎるという話も全部ひっくるめて、いろんな受け取り方をしている人がいるなぁと興味深く思いました。
今回は物語的にも「継承」とかそういう次世代へのバトンタッチみたいな内容がテーマにされていて、同時に制作側のスタッフ達が若手に移行し新陳代謝が活発になっている今、そのへんが結構リンクする感じもしましたし
今後どういう方向性に持っていこうとしているのかは定かではありませんが、今回みたいな内容が受け入れられない人の中には残念ですが暁月ですっぱり見切りをつけた方もいるように見えます。プレイ歴の長い短い関係なく。
そういうの見てるとなんか物悲しい感じもしますね。
私もシナリオとかの土俵だとずぶの素人ながらも、進めていて正直前より荒削りだと感じることもあったし、都合良すぎん?となるところもあった気はします。
過去の物語とはガラッと変えてきているのは明白で、だからこそ評価や意見が二分する可能性は十分にありますし、たとえ展開に結構説明的な流れがあったと言われると確かにって感じもします。
ただ、でもなんかこう、そんな少年漫画っぽい勢い自体に作風みたいなものを感じたのもまた事実というか。それで済んでしまっている自分がいて…
今までの伏線とかを全部回収した後のまっさらな状態の新規ストーリーとして考えるなら充分だと思っています。
そういう、色々言われかねない挑戦にあえて突っ込んでくれたことに、私は最初に書いた通り、一人のユーザーとしてありがとう、と拍手をしたいと思います。
この物語を通して、今までやって来た軌跡が思い起こされるシーンが幾つもありました。
「あなたの音を聞き、想いを感じ、考えを知りたいのです。どうか、仲良くしてくれませんか?」
「ならば憶えていろ」
「大切なら守り抜け」
「聞いて、感じて、考えて」
他にも、過去の言葉を彷彿させるシーンが随所にあって、そうなるたびに胸があったかくなった気がします。
そういうのを見てると、過去の物語を一旦区切って新しく踏み出すという意思と同時に、過去はちゃんと忘れずに引き継いでいくつもりだよ、みたいなメッセージを感じる気が、私はしました。
自キャラに思い入れをガンガン入れている楽しみ方をしている私は、普段一次創作の気分でキャラにパテを盛っているわけで
公式のゲームを元に想像を膨らませ、キャラ性をいくらでも広げられるんです
ですが、本編を捻じ曲げない程度に自分の頭の中で広げられる妄想には限度があるわけで、誰かがやってくれるわけじゃなし、妄想してる人間は私一人しかいません。
その振れ幅を拡張してくれるのは公式の新しい挑戦しかないんです。
だから自キャラの世界が広がったことが、私は単純に嬉しいと思います。
この物語がなきゃ、私の自キャラにこんなにもまだまだ振れ幅があることには気付けなかったかも知れません。
私とヒカセンの冒険は、続いているんだなと…毎回そうですが、今回もしっかり実感できた気がします。
この物語を終えた時、アスラン君(うちの子)が空を見上げて清々しい表情をしているのを見た時に自信を持って言えると思います。
この子と一緒にこの作品の大地を歩けてよかった、と
余談ですが、アルカディアへのつながりを示すフラグの建て方がとても好みだったので
アルカディアすっごく楽しみになりました。
あんなエンディングがあったなら、そりゃ娯楽の一つくらい欲しくなるよね。
その余興の一つとして呼ばれるんでしょきっと。そんなの絶対協力するじゃん…
世界を巡る戦いとか、生きるか死ぬかくらいの危なさはないにしても、ギリギリの戦いができるわけで…生き生きしているうちの子が目に浮かびます。
めっちゃ楽しみだ…
前述したグルージャジャとの一騎打ちみたいな不敵な笑みを浮かべてくれるといいな。
畳む
まとまりのない文章になっちゃいましたが、ここまで見てくれた方はありがとうございます。
今後も楽しく自キャラを愛でながら14をのんびり謳歌していきたいです。
とりあえず、吐き出すものを吐き出して、とにかくギャザクラのレベリングを進めます…w
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2024/7/3(Wed) 02:29
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今後は零式だの何だので怒涛の日々を過ごすことになるので、忘れないうちにこの興奮というか感想というか自機語りというかをどばっと書いていこうと思います。
最初に言っておくと、これはあくまで私個人の単なる感想であり、他の方の意見とかと異なる物が多いかと思いますのでどうか「こう感じたヤツもいる」ってことで見てもらえたらありがたく思います。
それでは…
まずはじめに、黄金のレガシー
すっごく面白かったです!
新生から暁月までのハイデリンとゾディアークを巡る物語が終わり、心機一転新しい仲間も加え、別の切り口で「正義」と「正義」のぶつかり合いを描くって感じの、胸がアツくなる話でした。
今回はメインのライターさんも変わったということで、随所に過去担当されたシナリオの片鱗を感じたような気がします。
親子や兄妹、はたまたそんな血縁に縛られない人同士の「絆」をガンガン押してくる感じの、いい意味で勢いある少年漫画みたいな流れ
けどそんな友情・努力・勝利に留まらない人間の醜い部分とか、劣等感とか、エグい血生臭さもズバッと入れてくる容赦の無さ、それら全部が個人的には良かったです。
今までのシナリオのしっとりじわじわ進んでいく感じとは異なる勢いがありましたね。
あと新登場のキャラが既存NPCに負けないようしっかりキャラを立てにきてる、なんかやたら小物感のある煽りを入れてくるキャラが濃い重役とかも既視感が…笑
今までのシナリオが評判良かった分、今回のライターさんは精神的にも大変だったんだと思いますが、私はとても気に入ってます。
ライターさんが変わればこんなにも雰囲気が変わるんですね。
よくここまで描ききってくれたというか、とっても楽しめましたありがとう!と、一人のプレイヤー視点ではありますが拍手を送りたいです。
次にちまちまかいつまんでこの物語で面白い思ったところを書いてみようと思います。大雑把に言うとこんな感じ
1.ヒカセンのポジションが大変新鮮
2.NPCの活躍の割り振りが潔い
3.前半と後半のテーマの畳み掛け方が好き
4.うちの子が最高に最高なので最高のゲーム(蛇足萌え語り)
順番に書いていきます。
…あ、ちなみに、私のプレイスタンスなのですが、私は自キャラを自分の分身というよりは一人のキャラクターとしてがっつりキャラクター性を勝手に持たせてエオルゼアを遊んでいます。
フォロワーさんの言葉を借りるなら、「二人羽織」とか…もしくは「映画監督」というのが近いです。
私というプレイヤーが裏でメガホンを片手に自キャラに指示を出してその通りに動いてもらいつつ、それを同時進行で視聴者として映画館で見ているような感覚。
それを踏まえたうえで感想を書いていきます。
はじめにまず、1番目…ヒカセンのポジションについてです。
吉Pが以前どっかのタイミングで「今まで描いていた物語と比較した時に、FF14的に結局伝えたいテーマと言うか、「大事なこと」っていうのは結局変わっていない」みたいなニュアンスのことを(ちょっと違うかも)言ってた気がするんですが、それをぼんやり記憶していることを前提でいうと、端的に言えばその言葉の通り、今回の話が特段テーマ性が斬新だとか今までにない新しい話だとかそういうことは正直私もいうつもりはありません。
うちの子であるヒカセンが活躍する物語が、切り口を変えて描かれているに過ぎない…ただ、そこに新しいキャラやフィールドがあることで、新たな一面というか、また違った見え方で楽しめる。そこに面白さを感じられるかどうかなのかなと思います。
ヒカセンは暁月までの間にエオルゼアひいては時代を遥かに遡ったうえでアーテリス全土を巡る旅をして
そこで世界の仕組みや古代から引き継がれてきた想いを受け取り、仲間とともに成長(というべきなのかはあれですが)してきました。
今回、ヒカセンはそんな今までの活躍の噂から腕を買われて新大陸の王権争いの一派に混じって補助役を引き受けた形になるので、特に序盤から中盤にかけては「保護者」というか、世界をこれから知ろうとする若者を後ろから見守ってるようなポジションとして描かれているような印象が感じられました。どう見てもヒカセン自身の成長じゃないんですそもそもが。
成長が著しい主人公ポジって言われてたのって今までもアルフィノやアリゼーだったりするし。
だもんで今回は更に、ゾディハイを巡る物語を経たこともあり、ますますヒカセンは「あの人なら平気だよ」「まぁあの人ならね」みたいな最強人間の地位を確立し、見届人っぽいポジションに収まっている。
それが想像しやすい…もしくはそういう見え方になるように印象操作されているような感じでした。
私の自機は年齢層が高くない(27くらい?)兄ちゃん系オスッテなのですが、それゆえに割と主観入ってるかも知れないんですけど…
だいぶ高い頻度で「後方彼氏面」だったので、それが新鮮で面白かったですね。
同時に、ヒカセンのポジションに繋がる形でNPCにも触れていきますが
この物語はウクラマトやコーナなんかの新規参戦組が成長枠としてわかりやすく据えられてるため、ヒカセンだけでなくクルル以外の他の暁NPCも見守りポジ寄りに描かれているように思えました。
いわばメインで関わる新登場キャラクター…例えばウクラマトやコーナ、エレンヴィル、そしてクルルなんかが好きになれるかどうかでだいぶ受け取る印象が違う気もします。
私はバクージャジャが没落してきてからの流れが個人的に刺さりましたね。
チョづいてた奴がどん底に落ちて這い上がるような構図は某TOAで散々刺さって過ごして大人になった身としては結構好きな展開でした。敵で終わらせるには勿体無いキャラの立ち方でしたしね。
ちょっと脱線しますが、やたらとウクラマトが「ねこちゃん」「メスネコちゃん」って煽られてましたが、うちの子もミコッテ♂なのでネコちゃんって言われてるのを見るのは多分むっとなってたと思いますw
最近だとシェーダーとフォレスターがやってそうな煽り合戦みたいな創作話がXとかで回ってきたりしましたが、こういう、種族間の煽りの描写好きですね。
誰だって体格が小さいとか猫耳あるとかそういうので「かわいい」って言われることに好意的とは限らないよねって思っている方なので、「ネコちゃん」を煽りとして使ってくれたことで、この世界に種族の見た目を煽りに使う概念があるって解釈が深まったのは良かったです。
そして二つ目・・・NPCの役割についてでしょうか
言ってしまえば今回の物語は繋がりがあるとはいえ前半と後半でガラッと景色が変わるんですけど
ゆえに既存NPCが活躍するパートが明確に分かれている感じがしましたね。
前半全く出番のない居残り組が後半になって一気に話に入ってくる感じは思い切ったなと思いました。
推しが全然出てこないとモチベが上がらない・・・って人には思うところもあるのかもしれませんが、私はこう、適材適所というか物語的に変にしゃしゃらせるよりは要所でしっかり活躍してくれるような出方をしてくれた方が、言い方はアレですが過去の人気にあやかって無駄に登場シーン増やそうみたいな感じにならなくて良かったと思います。
特にグ・ラハに付いてなんかは分かりやすいですよね。だって彼は以前水晶公として多少なりとも為政者の経験があるわけなので、そういう経験がある彼が王位継承争いの場に参加なんて助っ人で参戦したら、それこそ口だそうが出さまいがキャラ解釈的に荒れそうというか…w
なので、まぁラハを引っ込めたのは正しい判断だったかも知れないですね。
あと、王位継承の儀パートって、「人は対話で分かり会える(序盤~中盤)、でも稀にそうじゃないときもある(中盤~終盤)、そういう時は悲しいけど殴り合って進むしかない(終盤~ラスト)」っていう話の最初の部分なわけなのですが
最終的に黄金のラストの流れに持っていきたいというプロセスを考えると、前半はあくまでウクラマト達のフレッシュさとかを表現するところに重きをおいてる手前、ちょっと全体的にあっさり味な気もしましたね。
王位継承争いというと本来ならもっと支持者やら従者同士やらで揉めたりドロドロした話になりがちな気がするので、個人的にはサンクレッドやウリエンジェ陣営と決闘でもするんじゃないかとか思ってたくらいなので、だいぶテーマを絞ったなと言う感じがしました。
個人的に身内のドロドロ話大好物なので、全然王位継承争いの骨肉の争いにみたいな話でずっと進めてくれても良かった気がするけど、まぁそれだけじゃきっとダレるし、そもこの物語は剣と魔法のファンタジー世界であり、舞台は統合されて百年も満たない他民族国家だし、そもそもの前王は基本的に対話によって和平築いて地道に統治してきたわけなので、現代社会の政治の尺度では語れない感はあるから、言い方は雑ですが伝えたいテーマ的にはこのくらいの温度感で良かったんだろうなと。
また脱線してしまいましたね。
そんなこんないいつつ、新しいキャラを明確に際立たせるシーンとかがガンガンあったので世界観の広がりという意味では「たすかるぅ」という気がしているので充分満足です。
特に私はエレンヴィルが気になってたので、彼をがっつり掘り下げてくれたのは物凄く僥倖って感じです。
ヴィエラ族って長寿命っていう設定がありますが、エレンヴィルは設定資料的曰くまだ若いので、これから先他者の死を経験する機会が増えるんだろうなとか勝手に妄想していたので
まさかその先駆けになるエピソードが黄金で早速来るほど掘り下げられるとは思ってなかったのでかわいそうだとは思いつつ嬉しくて両手叩いてしまいました。
というか後半に行く際の荒野のエレンヴィルとの二人旅って、今まではなんだかんだ「単にウクラマトの付き添いで来た」みたいな立ち位置を貫いていた彼が、ラストのリビング・メモリーでの流れの際にアウェイになるのを予防する目的もあって、彼との接点というか絡みを増やして感情移入を誘うための導入だったのかなって感じで受け取ってます。
3つめ・・・テーマの畳みかけ方について
黄金のストーリー、さっきも若干書きましたが伝えたいことは今までとさほど変わらず、けど方向性を変えて伝えようとしてる感はしています。
それから、導入でも散々単語として出ている「継承」、これも大きいテーマでしょう。親から子、年長者から若者、旧世代から新世代、死者から生者、そんな対比関係を何度も何度も畳み掛けて、「想いを受け継いでいく」というメッセージを強く固めているというか…次世代に向けたメッセージもそうですし、スタッフが徐々に若手の方に切り替わりつつある過渡期の状態である現在を暗喩しているような感じもしますね。
そして王位継承で散々やった「対話による融和」を土台に置いたうえでの後半への持っていき方
肉体はいつか終わりを迎えても、誰かの記憶に刻まれている限り、命は永久(とわ)に継承されていく……。
ヨカフイ族の死生観の話でありましたが
他人に記憶されていればその人の死はほんとうの意味での死にならない、つまりは誰の記憶にも残らなくなった時こそが完全なる死、っていうのは素直に受け取る上ではシンプルに素敵な考え方だと思いました。
それをわざわざ物語の中で前面に出してるからこそ、ソリューション・ナインで魂が残機みたいに扱われて、挙げ句死んだらみんなの記憶から機械によって強制削除されちゃうっていう流れはぞわわってなって、演出的な誘導としては面白いと思いました。
正直、暁月までのくだりで「話せば分かる…とは限らない」ってのは流れ的に分かりきっているので、
散々そういう、「話せばわかる」ジャブを入れたうえで最終的には対話じゃ解決できないスケールの話持ってきてるのがこう、執拗に段階を踏んでますね。
正直初見は無農薬手作り野菜の煮物食べてたと思ったら突然最先端の技術使って作った宇宙食フルコースが出てきたくらい世界観変わっちゃって「WHAT?」って感じだったんですが、
なんかこう、逆にあまりにも次元が違う環境の存在が出てきたからこそ、対話でどうにかなる問題じゃねぇ!という感じがしたというか、過去のPLLでヒュトロダエウスの価値観を「あの人怖いよ」と言っていた吉Pの切り抜きを思い出します。
きちんと会話も出来て穏やかに関われているのにそこには圧倒的な価値観のズレがある…漠然とした不安を煽る感じが伝わってきました。
しかも、人はどうすると「死」を迎えるのかという定義に対し、「記憶が残っていれば本来の死ではない」って言ってることは同じなのに、そこに圧倒的な技術力でもって永久人という形体を作り出せてしまったことによって、スフェーン達アレクサンドリアの人とウクラマト・アリゼーの価値観は真っ向対立している。
その似て非なる者っぽい感じがとてもおもしろいと思いました。
ラハがゴンドラの上でヒカセンに問うていた、
「こういう場所があったら、オレはどうしたかな……。あんたは……ここで何も失わない日々を過ごす自分を、想像できるか?」
という台詞、だいぶ考えさせられましたね。
憧れの英雄が一回霊災の犠牲になったことをきっかけに、生きている未来(=希望)を作りつつ、想いを未来に託すために技術の粋を集めて次元と時間をぶっ飛んで百年近く忍耐の時を過ごしてる人にそれ言われると結構笑えない気もしますがね。
あと君、ソウルサイフォン作って魂の運搬とかいう技術も手出してるし、知識としてだいぶ興味あるんじゃないかとは思うw
まぁ今の次元のラハなら倫理観がこっち寄りなのであれですが、生まれてからずっとエレクトロープの文明にかぶれた環境で生きてきたなら…余裕で研究してる気もしますね。
私達プレイヤーとか、ウクラマト・アリゼーとかがソリュナイの人たちの価値観に漠然と嫌悪感を抱くのは、今まで「魂を保存しておく」なんてとんでも技術が想像すらつかない環境にいたからで
それが実現できちゃう高度文明の環境で生きる人達とは相容れないのは当然といえば当然だろうなとは思います。
そして…4番目なんですが
結局、難しいこと色々ぐだぐだ書いたんですけど
正直、はっきり言って…うちの子の歩みの1ページが一つ増えて、しかも表情がこれまでより格段に個性が感じられる表情になったって時点でだいぶ加点している状態ではあります。
グラフィックアップデートで肌の質感とか、影の滑らかさとかが上がるだけでこんなにも露骨に自分のテンションが違うんだと驚いています。
グルージャジャとの一騎打ちイベントは本当に激アツでしたね、暁月ラストのゼノス戦ほど切羽詰まってはいないにせよ、力を最大限に出して戦えるってのはうちの子的に相当アドレナリンが出ると思います。
こと自キャラ周りに関して黄金で「おっ」てなった演出面のポイントは2つ
1つは「NPCやモブがボイス無し会話シーンでうちの子の名前をめちゃくちゃ呼んでくれる」こと。
漆黒までは冒険者とか、英雄さんとか、二人称とかとにかく当たり障りなく呼ばれている印象が強かったんですが、がっつりファーストネームが呼ばれているの超にっこりしました。
限界サークルの自キャラ創作人間の琴線ゆるゆるなんでほんと自分でも引くほどそこがポイント高い…。
2つは「カメラワークがキャラにフォーカスを当ててる頻度が増えた」こと
自キャラに限った話ではなく、何かに対して反応してたり言葉を喋ってるキャラにカメラが寄って表情をよく見えるようにしてくれているのが今までより顕著な気がしました。
理路整然と叙述するというか、全体を少し引いてはっきり映すようなカメラワークをしてた今までに対し、今回は割と感情に訴えるというか、表情をきちんと見せようという意識的なものを感じた気が勝手にしています。
「このキャラは今何を考えているのかな」と想像させる余地というか、そういう試み?みたいなものから、ひいては自分の癖(へき)やらが開拓できたような気がして、うずうずしています。
前述の通り物語本編で後方彼氏面してるのもそうです、過去の旅があった故と思えば「そうだねぇ、君もうその辺の壁超えてるもんね」と自キャラがたどった人生を感じてにっこりしてしまいました。
何となくですが、表情がきもち豊かめに表現されているせいか、ヒカセンの「冒険者」としての一面を少し気持ち強めに出しているというか、自我をイメージしやすかった気がしますね。
今まではニュートラルというかあんまりどっちつかずな選択肢とかが多かった印象なんですが
自キャラにキャラクター性を強く持たせてるタイプの人間としてはにっこりできる選択肢がちらほら出てきていました。
エレンヴィルとぶらり二人旅する時なんて「今まで自機が見せてなかったやんちゃな一面がエレンヴィルと二人な時に出てきてるゥ〜〜やばみ〜〜助けてーーー!」と大の字で叫び散らかしてました。
まじで死にそうでした。
うちの子、暁以外の相手だとあんな風になるんだ・・・そんなのもありなのかよしよし、みたいな、ほんとエレンヴィル良いですね今回一番株が上がったキャラです正直。
しかも比較的見守りポジ側かと思いきや新キャラとしてちゃんと彼らを見ながら自分も苦悩や成長をしてる・・・ウクラマトやコーナ同様ヒカセンへの株が上がって、言い方あれですけど完全に落ちてますよね。
君もヒカセン大好き友の会(主にアリゼーとグ・ラハ)に入るかい?
また脱線してしまいましたね。すいません。
総括…
はっきり言って、この話は人を選ぶと思います。もっというと、言い方は悪いですがウクラマトが好きになれない人はこのシナリオだいぶきついかも知れないですね。うん。ほとんどウクラマトが一緒にいるし。
私は彼女好きですよ、人は基本的に自分がこうだと思ったらその正義に従って他人の話聞かないですからね。
相手の言動には理由があって、それを知って歩み寄ろうとする意識があるかないかってのは、自分を変えられるのは自分しかいない世の中で大事なことに思えるので、例え仲悪かった相手ですら「話を聞く」ことが出来るってのはこのキャラの大事なアイデンティティなのかなと思います。
(それで解決するかは別として)
それに正直これは今までのような「あなたのヒカセンが主人公の物語」じゃないんですよね。
今までのヒカセン(=英雄)の構図から外れ、世界を知らない未熟な若者をしつこいくらいわかりやすく主軸に据えて、ヒカセンたちが経た旅で経験したあらゆる教訓とかそういうものを、ひたすら方向性を変えて別のキャラへぶつけている。
本来のRPGとかだったらまずない構図ですよね。既に操作キャラ再度が成熟・完成しているような状態って。
ヒカセンはとにかく見守っている立場…だから苦悩したりしてるキャラたちを差し置いて、さも「世界ってそういうもんだよ、仕方ないよ」みたいな感じでずるずる新規参入キャラを苦難の道に引っ張っていくような感じすらしますね。
特に、リビング・メモリーで各エリアをシャットダウンしてる時、ストーリーの流れとは言えヒカセンではなく周りのキャラ達が手を下しているところとか…今までなら全部ヒカセンでしたもんねあの担当。
正直今回もうちのこが全部下手人してよかったと思ったけど、前述の通りヒカセンの今回の立ち位置というか、コンセプト的には違うんだろうな。
でもなんだかんだでラスボス戦で最後のシャットダウンしてるのはヒカセンで、最終的に一番格好いいのはうちの子…という美味しいところを頂いたので何も言うことないです。
こういうのってそのプレイヤーが社会人なのかとか親なのかとか、リアルの境遇や立場なんかでも印象的な部分や受け取り方が変わるのかも?
難しい部分を抜きに彼らの成長の部分に注視して「がんばれ」と応援できるか、それとも細かい部分に目を向けて「いやいや強引すぎ、そんな簡単じゃないっしょ」とツッコミを入れがちになるかでもこのゲームの評価は多少変わるのかも…?しらんけど。
コレ書いてる間にもXのおすすめ欄とかで色々な話をちらっと目にしましたが、大体のマイナス意見を言ってる人って過去からいる暁のメンバーのシナリオ上の言動について物申してる人が多い印象ですね。
それか過去のシナリオの伝えたいことに砂かけてるとか。
まぁ当然みんな思い入れありますもんね。キャラごとの解釈とか。
それだけ過去の物語・キャラに真剣に向き合っているんだなぁと感心しました。
けど、私は解釈って人それぞれ微妙に違うもんだと思っているし、「このキャラは絶対にこう」って他人に押し付けられるものじゃないと思っていて…
私にとって最も重要なのはあくまでうちの子が未来に向かって進んでいく話を楽しむことだったのもあり
物語の流れやキャラの扱い方はある程度許容しているというか、時代は変わるし、どう転んでも受け入れるつもりでいたからあんまり気になってなかったんですよね。
なるほどと思う話も、あまりに強火すぎるという話も全部ひっくるめて、いろんな受け取り方をしている人がいるなぁと興味深く思いました。
今回は物語的にも「継承」とかそういう次世代へのバトンタッチみたいな内容がテーマにされていて、同時に制作側のスタッフ達が若手に移行し新陳代謝が活発になっている今、そのへんが結構リンクする感じもしましたし
今後どういう方向性に持っていこうとしているのかは定かではありませんが、今回みたいな内容が受け入れられない人の中には残念ですが暁月ですっぱり見切りをつけた方もいるように見えます。プレイ歴の長い短い関係なく。
そういうの見てるとなんか物悲しい感じもしますね。
私もシナリオとかの土俵だとずぶの素人ながらも、進めていて正直前より荒削りだと感じることもあったし、都合良すぎん?となるところもあった気はします。
過去の物語とはガラッと変えてきているのは明白で、だからこそ評価や意見が二分する可能性は十分にありますし、たとえ展開に結構説明的な流れがあったと言われると確かにって感じもします。
ただ、でもなんかこう、そんな少年漫画っぽい勢い自体に作風みたいなものを感じたのもまた事実というか。それで済んでしまっている自分がいて…
今までの伏線とかを全部回収した後のまっさらな状態の新規ストーリーとして考えるなら充分だと思っています。
そういう、色々言われかねない挑戦にあえて突っ込んでくれたことに、私は最初に書いた通り、一人のユーザーとしてありがとう、と拍手をしたいと思います。
この物語を通して、今までやって来た軌跡が思い起こされるシーンが幾つもありました。
「あなたの音を聞き、想いを感じ、考えを知りたいのです。どうか、仲良くしてくれませんか?」
「ならば憶えていろ」
「大切なら守り抜け」
「聞いて、感じて、考えて」
他にも、過去の言葉を彷彿させるシーンが随所にあって、そうなるたびに胸があったかくなった気がします。
そういうのを見てると、過去の物語を一旦区切って新しく踏み出すという意思と同時に、過去はちゃんと忘れずに引き継いでいくつもりだよ、みたいなメッセージを感じる気が、私はしました。
自キャラに思い入れをガンガン入れている楽しみ方をしている私は、普段一次創作の気分でキャラにパテを盛っているわけで
公式のゲームを元に想像を膨らませ、キャラ性をいくらでも広げられるんです
ですが、本編を捻じ曲げない程度に自分の頭の中で広げられる妄想には限度があるわけで、誰かがやってくれるわけじゃなし、妄想してる人間は私一人しかいません。
その振れ幅を拡張してくれるのは公式の新しい挑戦しかないんです。
だから自キャラの世界が広がったことが、私は単純に嬉しいと思います。
この物語がなきゃ、私の自キャラにこんなにもまだまだ振れ幅があることには気付けなかったかも知れません。
私とヒカセンの冒険は、続いているんだなと…毎回そうですが、今回もしっかり実感できた気がします。
この物語を終えた時、アスラン君(うちの子)が空を見上げて清々しい表情をしているのを見た時に自信を持って言えると思います。
この子と一緒にこの作品の大地を歩けてよかった、と
余談ですが、アルカディアへのつながりを示すフラグの建て方がとても好みだったので
アルカディアすっごく楽しみになりました。
あんなエンディングがあったなら、そりゃ娯楽の一つくらい欲しくなるよね。
その余興の一つとして呼ばれるんでしょきっと。そんなの絶対協力するじゃん…
世界を巡る戦いとか、生きるか死ぬかくらいの危なさはないにしても、ギリギリの戦いができるわけで…生き生きしているうちの子が目に浮かびます。
めっちゃ楽しみだ…
前述したグルージャジャとの一騎打ちみたいな不敵な笑みを浮かべてくれるといいな。
畳む
まとまりのない文章になっちゃいましたが、ここまで見てくれた方はありがとうございます。
今後も楽しく自キャラを愛でながら14をのんびり謳歌していきたいです。
とりあえず、吐き出すものを吐き出して、とにかくギャザクラのレベリングを進めます…w